家で最期を迎えるを当たり前に_地域に広げる看取りの連鎖
在宅医療と聞くと、多くの方が「最期を看取るための医療」をイメージされるかもしれません。
しかし、10年以上静岡を中心に在宅医療に携わってきた私たちは、それが在宅医療のほんの一側面に過ぎないと考えています。
しかし、10年以上静岡を中心に在宅医療に携わってきた私たちは、それが在宅医療のほんの一側面に過ぎないと考えています。
予防医学としての在宅医療:生活を「直に」診る力
在宅医療の大きな誤解の一つは、それが終末期だけのものであるという点です。
実は、在宅医療には「予防医学」としての側面が強くあります。
外来診療では、患者さんは少し「格好をつけて」生活習慣を報告してしまいがちです。しかし、私たちがご自宅を訪問すれば、実際の食事内容や薬の余り具合、住環境の真実が見えてきます。
例えば、転んで骨折してから介護保険で手すりをつけるのではなく、転ぶ前に環境を整える。こうした生活に根ざした一歩先のサポートこそが、将来の「自分らしい生活」を守るきっかけになります。
実は、在宅医療には「予防医学」としての側面が強くあります。
外来診療では、患者さんは少し「格好をつけて」生活習慣を報告してしまいがちです。しかし、私たちがご自宅を訪問すれば、実際の食事内容や薬の余り具合、住環境の真実が見えてきます。
例えば、転んで骨折してから介護保険で手すりをつけるのではなく、転ぶ前に環境を整える。こうした生活に根ざした一歩先のサポートこそが、将来の「自分らしい生活」を守るきっかけになります。
「在宅入院」:具合が悪い時こそ、そばにいる安心
多くのクリニックが月に2回の定期訪問を基本とする中で、私たちは「在宅入院」という考え方を実践しています。
患者さんの調子が悪ければ、毎日でも顔を見に行く。
これは、病院の医師が病棟の患者さんを毎日回診するのと同じ、ごく当たり前の感覚です。
「抗生剤を飲めば5日で治る」という医学的な正解を知っていても、ご家族は不安を抱えています。
その不安を取り除くために、医師や看護師が足を運び、「このまま見て大丈夫ですよ」と声をかける。
医療行為そのもの以上に、「安心」を提供することに在宅医としての価値があると考えています。
患者さんの調子が悪ければ、毎日でも顔を見に行く。
これは、病院の医師が病棟の患者さんを毎日回診するのと同じ、ごく当たり前の感覚です。
「抗生剤を飲めば5日で治る」という医学的な正解を知っていても、ご家族は不安を抱えています。
その不安を取り除くために、医師や看護師が足を運び、「このまま見て大丈夫ですよ」と声をかける。
医療行為そのもの以上に、「安心」を提供することに在宅医としての価値があると考えています。
月2回の訪問が紡ぐ「信頼の絆」
「なぜ、容態が安定していても月2回も訪問するのか?」という問いに対し、私はこう答えます。
それは、いざという時に「この先生と一緒に最期までいこう」と思える信頼関係を築くための時間だからです。
普段の診療を通じて、その方の性格、ご家族の想い、これまでの人生の物語を知る。
その積み重ねがあるからこそ、いよいよ最期の時を迎えるという場面で、迷いなく「家で見守りましょう」という選択ができるようになります。
訪問診療の時間は、医療の提供であると同時に、「心の距離」を縮めるための大切なプロセスなのです。
それは、いざという時に「この先生と一緒に最期までいこう」と思える信頼関係を築くための時間だからです。
普段の診療を通じて、その方の性格、ご家族の想い、これまでの人生の物語を知る。
その積み重ねがあるからこそ、いよいよ最期の時を迎えるという場面で、迷いなく「家で見守りましょう」という選択ができるようになります。
訪問診療の時間は、医療の提供であると同時に、「心の距離」を縮めるための大切なプロセスなのです。
地域で「看取りの連鎖」を起こす
かつて、日本では自宅で最期を迎えることが当たり前でした。しかし、この50年ほどは「病院で亡くなるのがデフォルト(標準)」の時代が続いています。
その結果、私たちは「家でどう最期を迎えるか」という経験や知恵を失ってしまいました。
今、私たちが目指しているのは、この地域で「家で亡くなるのは当たり前の選択肢」という文化を再構築することです。
「〇〇先生に診てもらったから、最期まで家で過ごせたよ」という経験が地域で語り継がれ、それが次の方の勇気につながる。そんな温かい連鎖が起これば、人材不足などの課題も、地域の繋がりの中で乗り越えていけるはずです。
その結果、私たちは「家でどう最期を迎えるか」という経験や知恵を失ってしまいました。
今、私たちが目指しているのは、この地域で「家で亡くなるのは当たり前の選択肢」という文化を再構築することです。
「〇〇先生に診てもらったから、最期まで家で過ごせたよ」という経験が地域で語り継がれ、それが次の方の勇気につながる。そんな温かい連鎖が起これば、人材不足などの課題も、地域の繋がりの中で乗り越えていけるはずです。
最後に
在宅医療において、医療はあくまで「手段」であり、ゴールは「納得して、自分らしく人生を全うすること」にあります。
時には、医学的に適切な治療よりも、本人の「家で過ごしたい」という願いを優先することが、最高の医療になることさえあります。
私たちはこれからも、24時間365日、地域の皆様の不安を安心に変える「最後の砦」として走り続けます。
時には、医学的に適切な治療よりも、本人の「家で過ごしたい」という願いを優先することが、最高の医療になることさえあります。
私たちはこれからも、24時間365日、地域の皆様の不安を安心に変える「最後の砦」として走り続けます。

