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TOP >  在宅医療の教科書 >  最初に会う私たちが、在宅医療の安心をつくる。「地域連携室」について

最初に会う私たちが、在宅医療の安心をつくる。「地域連携室」について


在宅医療は、医師や看護師がご自宅へ伺って診療を行うだけではありません。
患者様とご家族が、住み慣れた場所で安心して生活を続けていくために、医療と介護、地域の支援が一体となって動く仕組みです。

__その“はじまり”を支えるのが、地域連携室です。

まずは「在宅医療を正しく知っていただく」ことから

お問い合わせは、インターネットやお電話などから多く寄せられます。
私たちが最初に行うのは、在宅医療の仕組みや、在宅医療でできること・できないことを丁寧にお伝えすることです。

そのうえで、
  • どのような支援が必要か
  • 訪問の頻度や曜日・時間帯
  • サービス導入の流れ
などを確認し、準備が整ってはじめて診療がスタートします。

在宅医療において「最初の不安」を受け止めることは、とても重要な役割だと感じています。

ご本人だけでなく「ご家族に会うこと」を大切に

在宅療養では、介護や支援の中心がご家族になる場面も少なくありません。
そのため私たちは、可能な限りご自宅へ伺い、ご本人だけでなくご家族とも直接お会いすることを重視しています。

実際には、患者様からのお電話よりも、ご家族からのご相談の方が多いこともあります。

「何が不安なのか」
「どこが負担になっているのか」
「ご家族の支援力はどの程度あるのか」

こうした背景を伺いながら、必要な支援の組み立てを行います。

医療と介護の“ちょうどいい組み合わせ”を一緒に考える

在宅医療では、医療面だけでなく、介護保険サービスの活用も欠かせません。

例えば、
  • 車椅子が必要か
  • 介護ベッドは適切か(硬さ・種類など)
  • どんなサービスが生活の支えになるか
といった点は、ケアマネジャーさん、訪問看護師さん、地域包括支援センターなどと連携しながら調整していきます。

そして、患者様の情報を正確に医師へ伝え、どのような医療提供が最適かをチームで検討します。
「在宅での暮らし」を成立させるためのプランニングは、情報の整理と連携が要になります。

退院時カンファレンスは、在宅療養の“設計図”をつくる場

総合病院から退院して在宅療養に移る際には、退院時カンファレンス(退院前の顔合わせの会)を行うことが多くあります。

病院の医師・看護師、患者様、ご家族、そして在宅側の関係者が集まり、退院後の治療方針をはじめ、自宅でどんな生活を送りたいか、必要な医療・介護サービス、不安や課題などを共有し、在宅療養の土台を整えます。

退院後の生活がスムーズに始まるかどうかは、この「情報の受け取り」と「初期設計」が大きく左右します。

連携室が担うのは、医療だけではない「心の支え」

医療の中心は医師と看護師ですが、連携室が多く担うのは「つなぐこと」「支えること」です。
特にご家族の不安や迷いに寄り添う“心のサポート”は、在宅医療において欠かせません。

看取りの段階に入ると、ご本人・ご家族と膝をつき合わせてお話しする機会が増えます。
その時に大切にしているのが「傾聴」です。

ご家族が望む最期、患者様の想いを丁寧に伺い、医師へ伝え、チーム全体で共有する。
同じ方向性を持って関わることで、在宅での時間が少しでも穏やかになるよう努めています。

「聞くこと」から、最良の医療と支援が始まる

私たちは、患者様のお話をよく聞くことを大切にしています。
それはご家族の安心につながるだけでなく、より良い医療・支援のための重要な情報にもなります。

医療面を見極めながら、生活の背景を理解し、その人にとって必要な支えをチームで整えていく。
在宅医療の最初の窓口として、私たちはこれからも「はじまり」を丁寧に支えていきます。