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その薬、本当に全部必要ですか? 在宅医療で見えてくるポリファーマシーの問題



気づかないうちに増えていく薬

高齢になると、複数の病気を抱えることが珍しくありません。

その結果、
  • 内科
  • 整形外科
  • 循環器内科
  • 泌尿器科
など、複数の医療機関を受診し、それぞれから薬が処方されることがあります。

訪問診療を開始して初めて、「こんなに薬を飲んでいたの?」と気づくケースも少なくありません。

薬は多ければ良いわけではない

薬は病気を治療するために必要なものです。
しかし、高齢者の場合は薬が増えすぎることで、ふらつき・転倒・食欲低下・眠気・飲み忘れ…などの問題につながることがあります。

これを「ポリファーマシー(多剤服用)」と呼びます。

在宅医療だからこそ見えること

外来診療では、診察室の短い時間だけで生活全体を把握することは簡単ではありません。
一方、訪問診療では実際の生活環境を見ることができます。

薬が飲めているか。
飲み忘れがないか。
管理できているか。
本人の生活に合っているか。

こうした視点から、本当に必要な薬を見直していきます。

「減らす医療」も大切な医療

在宅医療では、新しい薬を増やすだけではありません。
時には、「この薬はもう必要ないかもしれません」という判断も行います。

もちろん、ただ減らすのではなく、病状や年齢、生活状況、介護体制を総合的に考えながら調整します。

大切なのは薬の数ではなく、その人にとって本当に必要な治療を続けることです。

自分の薬を知ることから始めよう

薬は医師任せではなく、患者さん自身が理解することも大切です。

何のために飲んでいるのか?
本当に必要なのか?
飲みにくさはないか?
気になることがあれば、主治医や薬剤師に相談してみてください。

在宅医療は、病気だけでなく「その人の暮らし」を見ながら、薬との付き合い方も一緒に考えていきます。