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管理栄養士コラム



2026年6月号:食品表示からわかること

加工食品、調理済食品、外食時に食品栄養表示を見ることはありますか?
今回は改めてそこから見えてくる情報についてお伝えします。

食品表示から読み取れること

食品表示は食品表示法に従って表示すべき事柄が決まっています。
消費者が食品の安全性や内容を正しく理解するために必要なもので、食品の名称、原材料名、内容量、消費期限、保存方法、製造者情報などが含まれます。
※食品表示法は、消費者が安全に食品を選べるように、食品の表示を統一的に定めた法律です。以前は食品衛生法、JAS法、健康増進法など複数の法律に分かれていました。

消費期限と賞味期限の違い

【消費期限】
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと
【賞味期限】
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「おいしく食べられる期限」のこと
食品表示法では科学的・合理的な根拠に基づいてどちらかを表示するようになっています。(どちらも農林水産省HPより)

栄養成分表示

加工食品には栄養成分表示をすることが義務付けられています。
【必須】エネルギー(熱量)、タンパク質、脂質、炭水化物、食塩相当量
【推奨されているもの】飽和脂肪酸、食物繊維
【任意で表示されているもの】糖質、糖類、コレステロール、ビタミン、ミネラルなど

表示される箇所は、容器包装を開封しなくても容易に見える箇所に表示することになっています。購入する際の参考として見ることができますね。

栄養強調表示

欠乏や過剰な摂取が健康に影響を与える栄養成分について、適切な摂取ができることを示す表示です。
【例】食塩無添加、ノンシュガー、カロリーオフなど

カロリー〇〇表示が意味すること

  • 「カロリーゼロ」「ノンカロリー」「カロリーオフ」
  • →飲料100mlあたりのエネルギー5kcal未満
  • 「低カロリー」「カロリー控えめ」
  • →飲料100mlあたりのエネルギー20kcal未満
  • 「カロリー○%カット」
  • →他の商品との相対表示であり、対象商品に比べて飲料100mlあたりのエネルギー20kcal以上が低減され、かつ相対差(低減された割合)25%以上
  • 「甘さ控えめ」など
→いかなる塩分も添加されていない。ただし原材料に自然由来の塩分が含まれている可能性はある。
「ノンカロリー」「低カロリー」という表示がある飲み物でも、1日に大量に飲めば、結果としてエネルギー摂取量が増えることになります。

塩分表示が意味すること

  • 無塩、食塩ゼロなど
  • →食品100g(または100ml)当たりのナトリウム量が5㎎未満(塩分約0.01g)
  • 低塩、塩分控えめなど
  • →食塩100g(または100ml)当たりのナトリウム量が120㎎未満(塩分約0.3g)
  • 減塩、〇%カットなど
  • →対象の食品からナトリウム低減量が100g(または100ml)当たり120㎎以上、かつ対象食品に比べて低減された割合が25%以上
  • 食塩無添加、食塩不使用
→いかなる塩分も添加されていない。ただし原材料に自然由来の塩分が含まれている可能性はある。

減塩だから、といってたくさん使っていると、かえって塩分を摂りすぎることもあります!

大事なことは強調表示だけを見るのではなく、栄養成分表示を確認することです。
スーパーやコンビニなどで便利に食事を購入できる時代だからこそ、食品表示を活用したいですね!
【参照】消費者庁:食品表示/農林水産省:子供の食育/『フードリテラシーを高めよう』下野房子、吉田幸子、大修館書店(2002年)

2026年1月号:地中海食とは?

地中海食とは、スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコ、モロッコなどの地中海沿岸諸国の食事様式のことで、2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。

戦後間もなくの話です。ギリシャ政府がクレタ島(ギリシャ南部の地中海に浮かぶ島)住民の食事調査をアメリカのある財団に依頼しました。元々は貧困の状態を確認する目的だったのですが、「オリーブ、穀物、豆、野菜と香草、果物が豊富でワインまで楽しんでいる」「栄養状態は良好」との調査結果が出ました。

その後アメリカ人の栄養学者によって島の食事を「地中海食」と名付けられ注目されるようになり、色々な研究の中で循環器疾患、がん、糖尿病と、認知機能との関連で良い結果が得られていることがわかりました。

地中海食の定義

地中海食の定義はいくつかあります。
下記は1993年に開催された「地中海食に関する国際会議」で決められたものになります。
  • 植物性食品が豊富であること(果物、野菜、パン、その他の穀物製品、豆類、種実類)
  • 加工度を最小限にとどめた、季節折々のその地域で育てられた新鮮な食品を使うこと
  • 典型的なデザートとして新鮮な果物を食べること
  • 油脂類の主たる摂取減としてのオリーブ油を用いること
  • 少しか適量の乳製品を食すること
  • 卵の使用は週に4個未満であること
  • 赤身肉の使用はまれであり、少量であること
  • 少しか適量のワインを、ふつうは食事とともに飲むこと
とあります。

「地中海食」のイラストをAIに作ってもらいました★

現代版に色々アレンジされ、和食版もいくつか作られています。実は和食は地中海食との共通点も多いのです。日本にはひまわり油や菜種油などがあります。
和食は赤身肉が少なく、魚料理が多い、豆腐や納豆など豆料理も多いこと、旬の食べ物を活用しています。和食の良さを活かしつつ、野菜の摂取も増やし、減塩も意識すると地中海食にかなり近くなるようです。
食事は美味しく楽しく食べることもとても重要です。
地中海食の定義の中に、「運動と人と楽しく食事」という項目が入っているものもあります。
栄養にも目を向けつつ、楽しみも重視して食事をとってください。
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